チョコ
「…ジェイド!」
「はい?」
「バレンタイン!」
ルークはニコニコとジェイドにチョコをあげた。
「あぁ、ありがとうございます。」
「…手作りだから、ちょっと歪になっちゃったけど…。」
「おや?手作りですか。」
「アニスに教えてもらいながらだけどな。」
ルークは苦笑しながら言った。
「開けても?」
「うん、いいよ。」
開けると…『大好き!』と書いてあった。
「…。」
「…ジェイド?」
「…ルーク、こっち向いて下さい。」
「うん?……んん!」
ジェイドは、ルークに自分の方へ向かせ、チョコを1口食べてルークにキスした。
所謂、口移しである。
「…ん…んんっ。」
「…ご馳走様です。」
「~~~…ジェイド…!」
「お礼ですよ、お礼。」
顔が真っ赤なルークにジェイドはくすくすと笑っていた。
「ホワイトデー、何返しましょうか。」
「別に何でもいいぜ?」
「何でも、ですか。」
「…い、いや。普通にチョコでいいよ!」
ジェイドが何か企みのある笑顔になったので、ルークは慌てた。
「では、楽しみにしていて下さい。」
「…何か怖い気がする…。」
「…何か言いましたか?」
「イエ、ナンデモ。」