寄り添う
「はぁ。…やっぱり寒いなぁ」
「それはそうでしょう。ケテルブルクで年を越したいと言ったのはルークでしょう」
「そうだけど…。…って」
いつの間にか、外にいたルーク。
長時間外にいたら、風邪を引くだろう。
「ガイ達が探してましたよ」
「うん…。」
「今はまだ時間がありますから、年が明ける時まで宿で待ちましょう」
「…一緒に来てくれる?」
「貴方がそう言うなら付き添いますよ」
「うん!ありがと!」
私が一緒に行くと言うと、満足したのか宿に戻ろうとしていた。
「ここか?」
「ええ。ここは眺めがいいですから」
「うん。確かに眺めがいいな…」
「…もうすぐですね。」
ルークはそっと寄り添ってきた。
私もお返しに寄り添った。
「……今年もよろしくお願いしますね、ルーク」
「…うん。今年もよろしく、ジェイド!」
少しいちゃいちゃしながら宿に戻っっていった。