想い


「なぁ、ジェイド。」
「何ですか、ルーク?」
「いや、あの…その…。」

ルークがあたふたしていても、言うまで待つジェイド。

「ルーク?」

そのまま黙ってしまったルークを、苦笑しながら抱きしめた。

「ジェイド…?」
「どうしたんですか?」
「う、ん…。」

ルークはその後何も言わずに抱きしめ返した。

「おやおや…。甘えているのですか?」

ジェイドはくすくす笑いながら、ルークの頭を撫でた。

「甘えたいのなら、素直にそう言ってくれればいいんですよ。」



「あのさ、完全に私達がいること忘れてるよね~。特にルーク。」
「そうね…。」

アニスとティアは、遠い目をして乾いた笑いをしていた。
ナタリアは、ニコニコとしてるだけ…。
ガイは…言うまでもないだろう…。