無能


「なぁ、大佐は雨の日無能だけど、どう回避してんだ?」
「君、無能ってね…。」

エドの素朴な疑問から始まった…。

R中尉の証言
「私が銃でやるので後ろに下がってもらいます。」

H少尉の証言
「時たま、発火布使えないって気づかない時あるよな。」

「聞いてみたけど、大佐って発火布使えないし部下に守ってもらってるよな。」
「……。」
「大佐、大丈夫?」
「……あ、ああ。」
「大佐って、水の錬金術使えないの?」
「焔の錬金術師が水を錬成したらおかしいだろう?」
「そりゃ、そうだけど。」
「たしかにできないこともないが…。」
「そうなの?じゃあ、やってみてよ。」
「…。」

ロイは後の事を考えず、錬成した。
そして。


「「うわあああああああ!!!!!!」

「大佐!どうか…。」
「中尉!?いきなり止まらんで下さい…よ?」

中尉と少尉が執務室に入ると…?

ロイが後の事を気にせず錬成したので、部屋の中は水浸し状態になっていた。

「大佐!どうなって。」
「いや…。鋼のが水を錬成してみてと言うからしたんだが…。」
「ごめんなさい…。」
「…大佐・エドワード君、掃除してくださいね…?」
「「はい。」」

二人は大人しく、掃除を始めた。
さぼったら…銃で撃たれる…!

その日は掃除をして、ロイは残業したのだった。