中尉の下克上!?


「なぁ、壁に穴あいてるけど。」
「…さあ、誰があけたんだろうね。」

「中尉、君が私に撃つから壁に穴があいてるぞ。」
「それは大佐が仕事をせずにサボるからです。」
「休憩ぐらい、いいだろう?」
「大佐の場合は休憩ではなく、サボりです。」
「…容赦ないね、君。」
「…エドワード君も、『無能がサボってるからだろ?』っと言っていました。」
「…。」
「今日の分はこれですので、サボらないように。」

ガチャ

「…みんな私を何だと思ってるんだ?」

「よー!大佐!報告書!」
「鋼の、ドアが壊れたが?」
「…直すから大丈夫だろ?それより、サボってないで仕事しろよー。」
「…ああ。」

10分後…

「なぁ大佐、全然仕事進んでないように見えるんだけど…。」
「気のせいじゃ「ありませんよね、大佐。」…ちゅ、中尉!いつから!?」
「…大佐、今日の分をお渡ししてからもう1時間半くらい経っていますが?」
「い、いや、ちょっと考え事をしていたものだから…。」
「言い訳無用です。」

そう中尉は言うと銃を片手に大佐の周りを何発か打った。

「……壁に穴があいてるのは大佐のせいなんだ…。」
「鋼の!」
「大佐、今日の分が終わらなければ私も帰れないのですが…?」
「わ、わかった!ちゃんとする!」
「…では、2時間後また来ます。」

「…大佐、あんたって有能なんか、無能なんかわからないよな。」
「…私は、有能だ!」

この人、本当に司令官なんだろうか。
エドは時々中尉の下克上を見る時、そう思う。