この気持ちは?
「何か、なー…。」
「何かあったのかね。」
「…いや、何もねぇーよ。」
「おや、その顔は何かあった顔だと思うが?」
「…。」
「おーい、鋼の。聞いているのか。」
エドはそんなロイの言葉も聞こえていないらしい。
「鋼の…。…チビ。」
「……。」
「おい、鋼の。本当に大丈夫かね!?」
小声とはいえ、チビと言っても反応しないエドにロイは本気で焦った。
何か、モヤモヤする…。
しかも、大佐を見ると余計にひどくなる…。
どうしたんだろ、俺。
「…―ねの!…鋼の!!」
「………あ?何だ?」
「……。」
「何だよ。人を呼んでおいて…。」
「…本当に、大丈夫かね?」
「…は?」
エドは、えらく心配そうに自分を見るロイと瞳があった。
「…っ!」
「顔が赤いぞ?風邪かね?」
エドは、ロイから視線を逸らした。
「な、何でもねぇーよ!ほんとに!」
「…そうかね?」
ロイは、訝しながらも仕事を再開した。
時々、報告書を提出しに来たエドを見ながら…。