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【151. お弁当】
「さすがに弁当ぐらいは作ってたよ」
「…主君は料理できるのか?」
「料理っていうか簡単なやつは一応ね…一人暮らしだし」
「そうなのか…」
「え、アカツキ何で落ちこんでるの…?」

【152. えん】
「縁って不思議なものですね」
「また何か考えごとかい?」
「いえ…大災害や円卓会議がなければ僕とクラスティさんが今のようにこうやって交流することはなかったんだと思って」
「ああ…」

【153. セーフ】
「いい加減どうにかなりませんか。デスクワーク苦手なのはわかってますが、必要最低限はきちんとしていただかないと困ります」
「すまん…」
「今回は期限セーフなのでいいですけど、僕かクラスティさんにでも相談してくれたらこっちは助かります」
「わかった…」

【154. アウト】
「西風と酒盛りしてー」
「アイザックさん、ソウジロウはまだ未成年なので一発でアウトですよ」
「ちっ」
「密かにお酒忍ばせても特にナズナが気づくので無理だと思いますよ」

【155. 鎧】
「2人の鎧って結構重そうですよね。大きいし」
「街中では警備の時以外は外してますね」
「あー…俺も普通に街中歩く時は脱いでるな」
「あれ、トゲトゲですもんね」

【156. 鈍感】
「いつもわざわざ僕のギルドまで来てくれなくても…」
「私が行きたいだけなので大丈夫ですよ」
「でも頻繁にはそちらの迷惑になりそうなので…」
「………」
「クラスティさん?」

シロ坊鈍感やけどがんばってなー、と通りすがりのマリ姐は思うのであった

【157. さんぽ】
聞くところによると、西の総領・濡羽は散歩と称して〈情報偽装〉してあちこちにふらっと行くらしい。
気づくのは大抵幹部など中枢にいる人たちぐらいであるが…。

「敵ながら、情報収集のやり方はそれなりにうまいんだな…」

【158. 方言】
「そういえば…方言使うのってマリ姐ぐらいだよね」
「そういえばそうですよね」
「やっぱり標準語よりもこっちの方が話しやすいんよー。あ、シロ坊もやってみーひん?」
「え」
「わあ、シロ先輩の方言聞いてみたいです!」

【159. これから】
「これからがしばらく大変だな…」
「何がだ?」
「クラスティさん行方不明なのでその分の埋め合わせですよ。当然アイザックさんにもしばらくは仕事増えるので覚悟してください」
「デスクワークは苦手なんだがなー」

【160. ミナミ】
ミナミの情報規制のおかげで、アキバに入ってくる情報が少なくなった。
こればっかりは僕にはどうしようもないが、ミナミで何が起きているのか…

【161. しくみ】
「仕組みを知らないと作れないのがいたいところ…」
「確かに専門にしている人たちにまかせるしかないですしねー…」
「いくら生産系でも難しいもんだな」

【162. 名前】
「クラスティさん」
「………」
「クラスティさん?」
「…シロエ」
「な、なんですか…?」
「君はいつ私の名前を呼び捨てで呼んでくれるんだい?」
「…いや、年上にさん付けは基本でしょう」

【163. 軽い】
「軽いですね」
「…そりゃあ、魔法職ですから?」
「もう少し食べた方がいいですよ」
「朝からそんなに食べれないんですって」
「昼も夜も少食気味に見えますが」
「…まだ朝より食べてます!」
「そうですか…?」

【164. 友達】
「クラスティさんは男友達より女友達の方が多そうですよね」
「そんなことはないですよ?…あからさまな人には付き合わないようにしてましたから」
「あー…」

それとなく笑顔で拒絶するクラスティさんが想像できる

【165. 手作り】
「今じゃ手作りも難しいよねー…」
「五十鈴さんは楽器があるからそういう手作りとかはできると思うけど?」
「いや、あたしじゃなくてミノリの方だよ」
「え、私?…まぁ確かに難しいかなー…」
「プレゼントって手作りしたいのにねー…」

【166. 虫の声】
「秋とかだと夜の虫の鳴き声がいい感じに聞こえます」
「たまにうるさいのいるけどね」
「あー…かえるはうるさいです」
「かえるはね…」

【167. 誘惑】
「シロエくんを誰かが誘惑するのは許せないです」
「…誰かに誘惑された覚えはないんですが」
「ミナミのあの人には誘惑されたでしょう?」
「あれって誘惑になるんですか…?」

シロエくん鈍い…

【168. ゲーム】
「今だとトランプでも十分遊びですよね」
「さすがに普通のゲームはまだまだ無理だろ」
「アイザックはやりたがってるように見えますが」
「まぁ気持ちは分かります」

【169. 敗北】
「さぁ選んでください」
「…くっ」
「シロエくん、トランプで負けたんですから」
「だからってメイド服はないでしょう!」
「私が見たいんだよ」

【170. カタチ】
「シロ先輩はなんというか、形に拘らないですよね」
「何が?」
「やると決めたら型破りなことしたり」
「…そうかな?必死にやってるだけなんだけど…」

【171. 落日】
「あれ、もう日が沈みかけてる…?」
「…シロエち、集中するのはいいですにゃ。しかし、限度というものが…」
「班長、ごめん…気をつけるよ…」
「さ、そろそろ夕飯の時間ですにゃ」

【172. どろどろ】
「なぁ班長、言っていいか?」
「何ですかにゃ、直継っち?」
「…シロの周り的にどろどろなりそうな予感がする祭り」
「…シロエちは鈍いですからにゃー…」
「修羅場とかにならないことを祈りたい…」
「ですにゃー…」

【173. ステータス】
「ステータス画面って楽だよね」
「ん?何が?」
「名前とかど忘れしても見ればいいし」
「あー…確かに」

ステータス画面を見れば、知らない人でも聞くことなくある程度名前などは知ることができる

【174. めぐる】
「シロエくんは私のです」
「腹ぐろは俺のだ」
「シロは俺のだって」
「何言ってるんですか、シロ先輩は僕のです!」
「シロくんは私のだよー!」
「しゅ、主君は私の…!」
「シロエさんは私のです!」
「あら、シロ様は私のものですわ」

シロエをめぐる争い

【175. 好き嫌い】
「直継は好き嫌いないように見える」
「そうかー?さすがに好き嫌いはあるけどなー」
「そうなのか?」
「まぁあまり好きじゃなくてもとりあえず表面上は普通にしてるしな」
「ふむ…」
「人付き合いのやり方も人それぞれだし」

【176. 日課】
「マリエ?何しているの」
「え、日誌書いてるんよ」
「日誌?」
「日誌というか日記?こんな状況やしつけといてもええかなーと思て」
「ああ、そういうこと」

【177. 念話】
「…シロエくん」
「………はい?」
「今寝かけてましたね?」
「…うっ」
「今日はここまでにして寝なさい」
「…いや、その…クラスティさんの声心地よくて」
「………シロエくん、今からそっち行きます」
「へ?」

【178. 涙】
「シロは泣かないよな」
「…いきなり何、直継」
「いや、ただそう思っただけ」
「…泣きたいぐらいだけど、状況的に泣く暇ないんだよ」

【179. 可能性】
濡羽さんの言う帰還方法も可能性の一つではあると思う。だけど、不確定要素が多すぎる。
もっと別の方法を見つける方がいいと僕は思う

【180. 風呂】
「お風呂入ると気持ちいいですよね」
「シロエくんはちょっとのぼせそうでしたが」
「…くつろいでたらそうなっただけです」
「そういうシロエくんを介護するのも楽しいけど?」
「クラスティさん?」


【181. 旅立ち】
「シロエくん」
「クラスティさんからもらった想いを離したりしないし、僕は信じてますから」
「私も毎日君のこと想って、早く終わらせてくるよ」
「はい、攻略から帰ってくるの待ってます」

お互いに信じてやるべきことを。


半年間、企画お疲れ様でした!