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【1. はじまり】
うちな、刺激的なことやりたかってん。最初はうまくいかんて大変やったけど、ギルド作って仲間に恵まれてほんま楽しいねん。
やからエルダー・テイル始めてよかったと思てるし、むっちゃ大好きやで!

【2. 昼寝】
「3徹とかでレポート仕上げて授業中昼寝しちゃったこともあったなー…」
「…シロエくん、不健康すぎですよ…」
「つか昼間にレポートやればいいじゃねーか」
「昼間はエルダー・テイルです。まぁゲーム中寝ちゃったこともありましたが」
「「………」」

【3. まわる】
くるくる、くるくる。この人とくるくる廻るのは何回目でしょうか。
私は、いつまでこの人と一緒に過ごすのだろう。
今はくるくる廻るのも…いえ、しんどいです。

「そこは悪くない、と言うところでは?」

相変わらずクラスティ様は妖怪ですね

【4. 見失う】
このままこの世界にいると自分を見失いそうになる。
自分が本当に『城鐘恵』なのか。もしかして『シロエ』なのではないかと。
『城鐘恵』であることを証明するために、現実世界に還る術を僕は必ず見つける

【5. 白】
この白紙の報告書はなんだろう…。
いや、正確にはミミズの這ったような字が乱雑している。
おそらく眠たくてうとうとしながら書いたのだろう。
書こうとした事はいいのだが…。

「さすがにこれは白紙同然だよ、マリ姐…」

【6. 冒険者】
もうゲームの中の〈冒険者〉ではない。
現実世界と同じように生きる存在。
僕らは"僕ら"として生きている。
さあ行こう、未知なる世界へ

【7. 嬉しい】
トウヤが嬉しいと私も嬉しい。
離れてても何だか嬉しいって気持ちが湧いてくる。
これって双子だからなのかな?
トウヤが笑ってると嬉しくなるよ、私も

【8. 明日】
ミナミに動向が知られないように円卓会議メンバーなど最低限の人に言った。
僕は目的を達成できるだろうか。
いや、必ず達成しなければならない。
二度目のススキノへ…

僕は明日、アキバを旅立つ。

【9. クエスト】
「お2人は難しめの戦闘系のクエストメインなんですね」
「戦闘系ギルドだしな」
「私たちはそういう方がやりやすいですし」
「クラスティほどひどくねーぞ」
「そうですか?そちらも結構楽しんでるように思いますが」

どっちもどっちだと思うけど…

【10. つむじ】
「つむじって統計的に右巻きが多いんだって」
「へー気にしたことなかった祭り」
「でも日本人は右巻きと左巻きが半々ぐらいらしいよ」
「…んで、シロ。何で俺の頭見ながら言うんだ?」
「なんとなく直継のつむじが気になった」
「なんとなくなのか…」

【11. 逆光】
今でも焼き付いている。
大規模クエストを攻略し、僕たちを待っていた朝焼け。
朝焼けの風景に佇むカナミは神秘的だった。
振り回されるばかりだったが、今となっては楽しい思い出だ。

【12. 芽吹く】
〈記録の地平線〉を作った際に一人ひとり植えた花の芽が出た。
ミノリやトウヤたちもギルドに入った時に植えていて、もうすぐ芽が出そうである。
色とりどりの花が咲くのが楽しみだ。

春は、もうすぐそこ。

【13. 地平線】
あの夕焼けを見た時の気持ちをもう一度みんなと一緒に

【14. 今、何してる?】
今から寝ようとしてますが何か文句でも?
直継にはバシッと叩かれて寝ろ!って言われたしアカツキには無言でベッドに連れて行かれて、班長には消化のいい料理作ってもらいましたよ。
アイザックさん何か文句でも?

念話かけた俺が悪かった…ゆっくり寝てくれ…

【15. ほろ酔い】
なんかフラフラするな~
…ちょっと酔ったのでは?
えー、そんなに飲んでないですよー
語尾のばしてやっぱり酔ってますよ
酔ってませんー
酔ってません、なんて酔っ払いの言うことですよ

翌日、何故か僕はクラスティさんのベッドで寝ていた

【16. 死】
「クラスティさん、ほどほどにしてくださいね」
「何故?冒険者は死んでも生き返る」
「僕としては目の前で死なれるの嫌なんですよ」
「そうかい?」
「…大切な人が生き返るとはいえ死ぬのは見たくない」

俯いた僕に、クラスティさんは頭を撫で、抱きしめた

【17. あめ】
「そういや現実世界にいた時はあめよく食べたなー」
「へー、シロって甘いもの好きだしな」
「確かに甘いもの好きだけど、頭働かすと糖分取りたくなるっていうのもあるよ」
「シロっていっつも頭使ってるもんなー」

【18. 祭】
「祭りだからハレかー」
「シロ先輩、何がですか?」
「んー…ソウジロウはハレとケって知ってる?」
「いえ、初めて聞きました」
「簡単に言えば"ハレ"が非日常で"ケ"が日常って意味なんだよ」
「へー先輩やっぱり物知りですね」
「いや…ちょっと興味があってね」

【19. 鳥】
〈冒険者〉は自由だ。
それはまさしく、どこへでも飛び立つことができる鳥のよう。

「クラスティ様たちは一言で言えば鳥ですね」
「鳥、ですか…?」

クラスティ様の顔が珍しく複雑そうでいろいろ勘違いされているご様子。
ふふ、しばらく悩んでいればよいのです。

【20. 二つ名】
「どうしてシロエさんは腹ぐろ眼鏡なんですか?シロエさんはみんなのことを考えてるだけなのに…」
「まぁ…僕の役割的にしょうがないしね…」

言えない…元からそういう傾向だったが、カナミのわがままでさらに効率的に行動するためにそうなっちゃっただなんて…

【21. 素直】
「シロエくんに素直だからかシロエくんが一部の女性たちに睨まれてるのに気がついているのだろうか…」
「いや、ぜってー気づいてねーだろ」
「…さすがハーレムギルドマスターといったところかな」

そんなこと言ってる暇があったら助けてくださいよ!

【22. わがまま】
「夏のクリスマス見にオーストラリア行こ!」
「…え、今から?」
「何言ってるの、当たり前でしょ?よろしくね、シロくん!」

カナミのわがままに付き合わされていた頃が懐かしい…

【23. 重ねる】
何度も遠回りしたけど、みんながいてくれたから今の僕がいる。
思い出を重ねていくことがこんなに嬉しいことだと今まで知らなかった。
これからどうなるかなんて分からないけど、また重ねていこうと思う

【24. ふわふわ】
最近ね、書類仕事してると何かふわふわってなるんだけど何でかな?

シロ、今すぐベッドへGO祭り
シロエち、今すぐ寝て休むにゃ

【25. 忍び寄る】
忍び寄るとベッドで寝ていた。
いつもは徹夜して机で寝てしまっていることも多いから珍しかった。
朝食の時間だが寝かせてあげるか。

「にゃ?シロエちは?」
「珍しくベッドで寝てるからそのままにしてきたぜ」

【26. 金貨】
「そういやよくあるよな。コイン投げて表裏当てるやつ」
「ありますがあまり使われないような気がします」

「…とか言いながら2人とも金貨用意してやろうとしてますよね。しかし…今は会議中なのでクラスティさん、アイザックさん集中してください」

【27. 料理人】
一番好きな班長の料理?
そりゃあ、カレーに決まってるよ!
他の料理もおいしいけど、カレーは格別。
辛さで言ったら甘辛と中辛の中間だけどまろやかに口の中に広がるおいしさは、大災害以降今までで一番おいしかったよ。
え、今日カレーなの?やったー!

【28. 空回り】
「シロエくんがかまってくれない」
「いつ僕があなたをかまうと言いました…?」
「言ってなくても分かってくれると思ってね」
「知りません」
「つれないね…」

何事もスマートにこなす彼が1人だけ思い通りにいかなくて空回りしている

【29. 背比べ】
「ミノリと五十鈴は身長大体一緒なのだな」
「そういやそうだね」
「気にしたことなかったかも…あ」
「ん?」「どしたの?」
「昔、トウヤとどっちが背高いか背比べしたの思い出したの」

性別が違うが双子だからか、ちょっとしたことで競争してたという思い出

【30. 道標】
私にとって行き先を示してくれる道標はシロエさん。
私には考えつかないことを考え実行する人。
シロエさんは尊敬する先輩であり目標なのだ。

【31. はし】
「きみはよく橋の上から川を見たりするね」
「アキバでは綺麗な風景が多いですが、橋の上から見た風景は風流があり格別だと感じます」
「…そういうものか」
「子どもたちの情緒学びで見せたいほどです」

そういえば三佐は保育士だったな…

【32. 白と黒】
白と黒は実にシンプルな色だと思う。
あまり色にこだわらないから白か黒の服を買うことも多いかな。

え、パーカーは白黒じゃないって?
あのパーカーは現実世界で着てたやつと似てたから買ったんだよ。
別に直継にこれの方がいいとか言われて買ったわけじゃないよ。

【33. 歳の差】
私とシロエさんの歳の差は9歳。
歳の差でいえば20歳のアカツキさんがお似合い。
それでも、私はシロエさんの役に立ちたい。
シロエさんは毎日みんなのためにがんばっている。
私はそれを支えられる人になりたい。

【34. ギルド】
ギルドに入るのはなんとなく嫌だった。
便利屋扱いされることもあったから。

ギルドを作るのに背中を押してくれたのは、茶会の経験かもしれない。
あの経験があり仲間がいたから僕はギルドを作れたんだ。

【35. 零】
これを破れば契約は成立する。
やっと、この世界で独りいることに決心がついた。
だから僕はこれを破ろうと思う。
みんなのおかげでとても幸せだったよ。
「ありがとう、さようなら…」

すべてが零へともどる刻。
この夜、世界中の<冒険者>は姿を消した。

【36. おはよう】
「おそようございます」
「…おはようございます?」
「昨日のこと覚えてるかい?シロエくん、お酒飲み過ぎて寝ちゃったんですよ」
「…覚えてないです」
「かなり飲んでたからね…」

昨晩の記憶がまったくないという二日酔いの朝
【37. おやすみ】
「シロエちも直継っちもそろそろお休みの時間だにゃー」
「え、もうこんな時間?」
「熱中してた祭り」

2人はパッと片付け、にゃん太におやすみなさいと言って各部屋へ戻っていった。

「手のかかる子どもですにゃあ」

そう困ったように笑った

【38. 矛盾】
僕はあの人が好きだけど、あの人とは釣り合わない。
みんな僕がすごいと言ってくれる。
だけど僕はそんなすごいことをしたわけじゃない。
僕にとってはあの人の方がすごいと思うのだ。

釣り合わない、けれど離れたくない

【39. 影踏み】
「昔よくやったよね、影踏み」
「なかなか難しかったけどな!」
「影踏み、ですか?」
「ああ、ソウジロウは知らないかな」
「鬼が人の影を踏んだらそいつが次の鬼になるっていう鬼ごっこなんだよな」
「へー…楽しそうですね!」
「今度遊ぶか?」
「ぜひ!」

【40. わくわく】
「ただいまー!」
「シロエち、おかえりですにゃ」
「もうできてる?」
「できてますにゃあ、カレー」
「わーい、早く食べたい!」

今日の夕飯はカレー!

【41. 美味しい】
「にゃん太さんの料理はどれも美味しくて…!」
「セララちに喜んでもらえてうれしいにゃあ」
「にゃん太さん…!」

もうあの2人早くくっつけよ…

【42. 太陽】
マリエさん?
マリエさんはまぁ…スキンシップが激しいのはあるけど明るくて太陽みたいな人だよな!
へ?…そりゃあ、まぁ…好き、だぜ?

この2人も早くくっつけばいいのにね

【43. 月】
今日は満月なんだね。

僕はふと外へ出て空を見上げた。
現実世界で見た最後の夜空は満月だった。
エルダー・テイルでも現実世界と同じ綺麗な月

【44. サイン】
「シロエくん、今度2人で戦闘訓練しないかい?」
「…僕とですか?」
「約束してくれたらこの書類にサインするよ」
「…わかりました。付き合いましょう」
「ありがとう」

後日、戦闘訓練という名のデートが良かったらしくクラスティはご機嫌だ

【45. もたれる】
「シロエくん?」

背中合わせで本を読んでいたシロエとクラスティだが、ふとシロエがもたれかかってきて見ると寝ていた。

「…おやすみ、シロエ」

ある微睡む昼間の光景

【46. 底】
心の奥底に沈めた気持ち
誰にも、彼にも悟られぬように
僕は心を殺そう

「書類のことでちょっといいですか、クラスティさん」

【47. 爪】
「なー梅子ー!」
「梅子と呼ばない!…どうしたの」
「ついにネイルアートできるようになるんやて!」
「それはなんと!今度アカツキちゃんに…!」

「言わんかった方がよかったやろか…」

【48. 腹ぐろ眼鏡】
みんな腹ぐろ眼鏡って言いますけど、僕は完全予習型なだけであって特別何かしてるわけじゃないんです。
確かに多少の自信はありますよ?でも腹ぐろ眼鏡なんてクラスティさんの方がお似合いだと思うんですよ。

君が私のことをどう思っているかなんとなくわかったよ…

【49. 囁く】
こちらへ落ちてくださいませんか…?
そう囁いたのは西の納言である濡羽だったか。
僕は僕ができることを、仲間と一緒にやり遂げたい。
だから、あなたの囁きに頷くことはできない。

【50. 花びら】
花びらと言えば、好き嫌い占いがある。

「シロエさんはやったことあります?」
「主君がやるようには思えないが…」
「あはは…昔ちょっといろいろあってやったことあるよ」

さて、シロエは誰を想いながらやったのだろうか