「日本の童歌の中には、意味不明なものとかよく考えると恐ろしいものが多いんだ。」

スザクは、そう言った。


よく考えると恐ろしい童歌




「そうなのか?」
「うん。僕的に「通りゃんせ」っていう童歌が怖い。」
「何か、怖いような歌詞なの?」
「…生け贄にささげるために神社に行ったって言う説とか、神隠し説とか…。」
「「「…。」」」

生徒会メンバーは沈黙した…。

「僕の家の周りには神社とかが多かったんだ。だから、小さい頃は怖かった…。」

そう言って、ぶるりと体を震わした。

「…確かに、多かったな。神社とか寺とか。」
「えっ!ルル、行った事あるの!?」
「……幼馴染なんだ。別に不思議じゃないだろ。」
「…でも、ルルちゃんと昔、あったわよね?アレ。」
「「「…?」」」

「…………やめて下さい。アレは本当に怖かったんですよ。」
「…そうね…。よく考えれば、よく生きて帰ってこれたわね、私達…。」
「何か、あったんすか!?てか、昔から知り合いだったんですか?」

皆は、ミレイの表情・口から何かあったんだと思った。

「ええ。……戦後間もない頃、数少ない残された神社に2人で行った事があるの。」
「……本当に、「通りゃんせ」の歌詞通りの、道を通ったんだ…。」
「…ルルーシュ…それって…。」
「ああ。スザクが思ってる通り、神隠しに遭いそうになったんだ。」
「…あの時は、まだ11歳になった頃だったから…。」
「途中で、怖くなって戻ったんだ。…よく帰ってこれましたよね、俺達。」
「ええ。もう少し進んでたら戻ってこれなかったわね、きっと。」
「会長もルルーシュも大変な目にあったんですね…。」

少し、怖くなった、生徒会メンバーであった…。