彼は頭脳派


「ルルーシュ~。今度のテストの勉強教えてくれ~。」
「…リヴァル。お前ちゃんと自分で一回解いてみたのか?」
「ああ。どうしてもわかんなんくって。」
「はぁー。…どこだ?」
「えっと…こことここ。」
「これは…。」

リヴァルは、ルルーシュに教えてもらいながらこんな事を思っていた。

いつも思うけど、ルルーシュって頭脳派だよな~。
何も見ずにその場で解いてるし…、ルルーシュと絡んでいるとそういう風に分かってしまう。

「ここで代入して、こうなる。」
「おー。できたできた。」
「この公式を応用すれば簡単だ。…っで、あと、ここか?」
「あ、うん。途中までは分かるんだけど、こっからわかんないんだよな。」
「ここは、この公式をこう使えばいいんだ。」

ルルーシュは、頭がいい。
しかも、教え方がすごいうまい。まっきり言ってしまえば、先生よりもうまい。
だから、分からない所はルルーシュに教えてもらう方が断然いい。

しっかし、どういう頭してんだろうなっと思う時もある。
彼は、授業を受けているが話を聞いていない。いつも、寝ている。
珍しく起きているかと思えば、提出用のノート作りをしてるし、教科書も全部置き勉している。

しかし、彼も抜けている。
いつも、中の上の成績の彼。いつもそのポジションにいれるわけではない。
普通は少し前後するのが当たり前だが、彼はそうならない。
それは、彼が手を抜いているからである。
何故、手を抜くのかまではまだ確信していない。

「…こうなる。分かったか?」
「おう。サンキュー、ルルーシュ!」
「…今度、おごれよ。」
「えー、やっぱり?」
「っというか、この問題今日授業で解説してたぞ?」
「いやー。先生よりルルーシュの方が分かりやすいんだよー。」
「そうか?俺は普通だと思うけど。」

そう言って、ルルーシュは帰る用意をし始めた。

「今日は、生徒会あるんだよな?」
「ああ。会長が、また何か企んでいる様な顔をしていたから、覚悟しておいた方がいいぞ。」
「…ルルーシュもじゃね?」
「…まぁな。」

そう言いながら、ルルーシュとリヴァルは生徒会室へ行った。