「殿下~!」
「…ロイド。こんな所でその名で呼ぶなと言っただろう。」
ここは、クラブハウス。
たとえ放課後でもいつ誰に聞かれるか分からない。
イチゴの意味
「…で?何かあったのか?」
「前食べに行った所の数個限定イチゴプリンを買ってきたんですよ~!」
「そうか。もちろん…?」
「殿下の分も買ってきてますよ~!」
「よくやった、ロイド。」
「食べましょ~。」
「やっぱり、イチゴプリンは最高だな!」
ルルーシュの顔はそれはもう幸せそうな顔であった。
「…知ってました?イチゴは果物ではなく、野菜の分類だそうですよ?」
「そうなのか?」
「はい。花言葉は、先見・愛と尊敬・誘惑・甘い香り・無邪気って意味だそうです。」
「ふ~ん…。」
「まぁ、僕の場合は殿下への愛と尊敬ですね。」
「…そうか。期待してるぞ、我が騎士。」
「Yes, Your Majesty.」
「そういえば、今日は何もないんですか?」
「ああ、久しぶりの休みなんだ。…何かあるのか?」
「いえ。今日は、一日中殿下と一緒にいられるんですね!」
「ああ。」
2人共、学校や軍、そして、黒の騎士団。
最近は騎士団の活動が活発化してきたため、お互いに時間が取れなかったのである。
「このイチゴプリンはおいしいな。」
「ですよね~。また今度一緒に行きません?」
「ああ、今度こそ全種類達成するぞ!」
「は~い!がんばりましょ~う!」
その後も、夕食の時間になるまでイチゴプリンについて語っていたのであった。