罰ゲームは…?


「…どうしても、ですか?」
「うふふ…。罰ゲームでしょ?」
「……。」

非常に困った。
罰ゲームと称して、ミレイに敬語なし・呼び捨てしろときた。

「……周りの視線が、痛いんですが。」

生徒会室。当然、メンバーがいるわけで…。
みんなはわけが分からないという顔をして、こっちを見ている。

「今日一日だけじゃない。」
「後で詰め寄られるの、俺なんですよ…?」
「あらー。昔は普通に呼んでくれてたのに…。」
「……。」
「うふふ。女装してもいいんだったら…。」
「………ミレイ、それだけはやめろ。」
「…女装、綺麗なのに…。」
「女装するこっちの身にもなってくれ。」

生徒会メンバー、固まった。
突然、ミレイがルルーシュに罰ゲームだと言った。
当然、みんなはどういう内容かは知らない。
しかし突然、ルルーシュがミレイに対する口調を変えた。
どうやら、呼び捨て・敬語なしが罰ゲーム?らしい。

「ミレイ…。仕事してくれ…!」
「えー。」

口調は変わっても、会話の内容は大して変わらない。

しかし、未だにメンバーは呆然としている。
いきなりこういう雰囲気になったのだ。
ルルーシュのくだけた口調には違和感がない。

「…リヴァル。」
「……うぇっ!?」
「ちゃんと仕事しろよ。手が止まってる。」
「…あ、ああ、ちゃんとやるよ…。」

リヴァルがゆっくりと仕事を再開すると、他のメンバーもつられて再開し始めた。
が、未だに呆然としている感じである。

「あー…。おじ様によばれているんだったわ。」
「…じゃ、今日はもう帰るのか?」
「ええ。じゃあ、また明日。」

ミレイは帰っていった。

そろそろ仕事も終わるだろうという頃、メンバーはルルーシュに問い詰めた。

「どういうこと…!?」
「いや。ただの罰ゲームだが…。」
「ルルーシュ。あれのどこが罰ゲームなんだよ…。」

いろいろ聞きたいが、多分、ショックを受けるだろうと思い、誰も聞くことはなかった…。