ささやかな夢


「……。」
「うふふ…ルルちゃん、寝てる。」

ミレイは、放課後に気分転換に生徒会室に来た。
しかし、そこには先客がいた。

「ルルーシュ…。」

ミレイは、ソファで寝ているルルーシュの顔を覗きこんだ。

「……あなたを、愛してます。」

寝ていることをいいことに、普段言えない言葉を言う。

「…私は、誰を敵に回しても、あなたの騎士です。」

ミレイは、そっと触れるようなキスをした。

「…ルルーシュ…。」
「…っん。……ミレイ…?」

ルルーシュは、寝ぼけながらミレイを見た。

「ルルーシュ。」
「…ミレイ?」
「くす。寝癖ついてますよ。」

そう言って寝癖を直してあげた。

「…そ、そうか。ありがとう。」
「ルルーシュ。」

そう呼んで、また、ミレイはキスをした。

「ミレイ?どうしたんだ?」
「…したくなっただけですよ。」
「そうなのか?」
「ルルーシュ、愛してますよ。」

そう言ったミレイにルルーシュは驚きつつ、甘い微笑みを浮かべて言った。

「ああ。ミレイ、君を愛してるよ。」

誰も周りにいないからこそ言える言葉。
2人は、互いに微笑みを浮かべていた。