Don't forget 3.OCT.11


エドが軍属になって早1年が経った頃のあの日。
「大佐、これ…。」
「ん?何だ、中尉。…ああ。それは、鋼のの銀時計じゃないか?」
「では、大佐。届けてきて下さい。」
「…中尉が「退屈そうにサボっていらしたのは誰ですか?」…分かったよ。」


その頃、エドは…

「あっ!!!」
「ど、どうしたの、兄さん!?」

「……銀時計が、ない。」

「「………。」」
「兄さん!?どうすんのさ!?」
「いや!司令部に入るまではあったんだ!どっか絶対ある!」
「何が、かね?」
「「うわっ!!」」
「…鋼の、君が探しているのは、これではないのかな?」
「あっ!俺の銀時計!」
「中尉が拾ってくれたらしい。大事なものはちゃんと管理ぐらいしなさい。」
「うっ…!………。」

エドはあることに気がついた。
「どうしたの、兄さん?」
「………大佐。」

ってことは。

「……なんだね?」

大佐は。

「……ふた、開いてるの、気のせい?」

中、見たって。

「………気のせいではないか?」

ことだろ?

「…大佐!中、見ただろ!?」
「…そう怒らなくてもいいじゃないか。」
「……。」
「…まぁ、気持ちも分からないこともないが…。」

そう言いながら、エドを抱きしめた。

「たい「泣け。泣ける時に泣いておけ。」…。」

エドはしばらくロイの胸に顔をうずめたままだった。

その後、エドがそのまま寝てしまったが、アルフォンスは何のことか聞きたいと思ったが兄をそっとしておこうと何も聞かなかった。